それでは、順を追って説明しよう。

スティルワイン
ほとんどのワインが、これじゃ。ワイン醸造のプロセスを完全に終了し、発泡性のないワインの事じゃ。
泡が立たないので「スティルワイン」（静かなワイン）と言われておるのじゃ。

スパークリングワイン
泡の立つワインという意味じゃ。
フランスではシャンパン、ドイツではゼクト、イタリアではスプマンテが有名じゃの。

一般的には発酵途中に発生する炭酸ガスをそのまま閉じこめる形で造られるのじゃが、これも4つの製造方法がある。

一つ目はシャンパーニュ方式と言っての。
一旦発酵の終わったスティルワインに砂糖、酵母菌を加えて、瓶の中で2次発酵させる方法。

二つ目はシャルマ法
タンク内で大量に2次発酵させたものを瓶に詰める方法。

三つ目は、ビールのように一時発酵でできた炭酸ガスをそのまま閉じこめる方法。

四つ目は、スティルワインに人工的に炭酸ガスを吹き込む方法じゃ。

フォーティファイド・ワイン
この種類は、日本語的には強化ワインとかアルコール強化ワインと訳されることが多いようじゃ。
ベースのスティルワインを造る途中、あるいは造った後ブランデーなどを添加してアルコール度を高めて酵母菌を殺し、発酵を止めたり、味にコクを持たせるとともに、日持ちするように作り上げたものの事じゃ。
シェリー酒やマディラ酒それにポートワインなどが有名じゃな。

最後にフレーバード・ワイン
この種類はアロマタイズドワインとも言われており、混成ワインと訳されておるようじゃ。
これは、ワインの中に薬草、香草、はたまた蜂蜜や果汁などを加えて味に変化を与えたワインで、イタリアのベルモット、ほれほれチンザノやノイリープラットなどは香草系の代表で、スペインのサングリアは果汁系の代表じゃ。

シム博士：月子ちゃんわかったかの。

月　子：はいっ、すごくよくわかりました。

八兵衛：（このおっさん、ただものやないな）