ワインが初めてつくられたのはいつ頃? |
月 子:ワインはいつの時代から造られてたの? 八兵衛:うっ。。。 八兵衛:昔、昔の大昔や... 八兵衛:月ちゃんのおじいちゃんのそのまたおじいちゃんの生まれるず〜と前。 月 子:??? シム博士:それでは、ご説明を。 八兵衛:またか、ほんま、ええ加減にせえよ! シム博士: ワインの原料となるブドウの樹自体は、人類の生まれる、はるかはるか昔から地球上に自生しておっての。ブドウは最初の項で説明したが、つぶして置いておくだけで自然に発酵しお酒になると言う、ワインになるために生まれたような果物であるからして、ブドウが発酵して出来たアルコール飲料は、人類発祥のはるか以前から存在しておったのじゃ。 月 子:と言うことは、ワインはご先祖様が造った物ではなくて、 月 子:自然に有った物を改良したっていうこと? シム博士:まあまあ、そうあわてるでない人の話は最後まで聞くモンじゃ。 シム博士: ワインの歴史は自然に出来たアルコール飲料を人類が初めて口にした瞬間から始まるわけじゃが、それがいつのことかは誰にもわからんことなのじゃ。 八兵衛:結局わからへんねやんか。 シム博士:...... 記録に残っている最も古い文献は、古代バビロニアの王"ギガルメシュ"の事跡をたたえた英雄詩、"ギガルメシュ叙事詩"じゃ。 この文献は紀元前2000年頃に書かれたとされており、その中に「その昔、ユーフラティス川が氾濫し、船大工たちは赤葡萄酒、油、白葡萄酒を飲み、7日目に船を完成させた」と言う記述があるのじゃが、これが後の旧約聖書にひきつがれ"ノアの方舟"の物語になるのじゃ。 月 子:へ〜"ノアの方舟"ってオリジナルじゃなかったんだ。 シム博士:おっほん...、その表現が妥当かどうかはわからんが... "ノアの方舟"には、ノアが最初にしたことは、ワインを造ることだったと言う記述がでてきているのじゃ。 人類の祖先が最初にしたことがワインを造り飲むことだったというのじゃから、聖書をつくった人々のワインへの思い入れの深さが伺えるようじゃの。 月 子:昔の人も八っさんみたいに酒飲みだったのね。 八兵衛:八っさんみたいは余計や。 シム博士: ワインはその後バッカス神話と共に、ギリシャ、ローマへと伝わり、ローマ人の手でヨーロッパ中に広まっていったのじゃ。 ローマ人は征服地の土着民や征服軍に、ワイン造りを大いに奨励したのじゃが、それは、当事交通に河川が使われており、その周りは森林の状態じゃった、その状態ではいつ奇襲に会うやもしれん、そこで森を伐採させ葡萄を植えることで見晴らしを良くし、敵襲に備えるためじゃった。 それに、葡萄栽培とワイン造りを広めることにより、土着民がその土地に定住し、心も自然と温和になり統治しやすくしていったのじゃ。 月 子:ふーん、頭っいい。 シム博士: 現在のワイン産地の代表とも言えるボルドーやブルゴーニュ、ローヌ、ラインそしてモーゼル地方などもこの頃開かれたのじゃ。 それともう一つ。 八兵衛:え、まだあんの。 シム博士: |
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