八兵衛：そやから、どんな言葉やねん！

月　子：えーと...オフとかグレートとか....

八兵衛：あ、ヴィンテージのことか。

月　子：ヴィ、ヴィンテージ？？？

八兵衛：そやヴィンテージの事や、おるねんそういう風に言う奴が。
オフって言うたら「オフ・ヴィンテージ」の事で、グレートは「グレート・ヴィンテージ」の事や。

月　子：だから「ヴィンテージ」って何？

八兵衛：ン？月ちゃんそんなこともしらんのか！
「ヴィンテージ」言うたら、ようワインのラベルに「1998」とか「1999」とか書いてるやろ、それの事や。

月　子：だからそれがどんな意味があるのよ！

シム博士：それはじゃの、そのワインが造られたブドウが収穫された年を指しておるのじゃ。
ワインが造られた年ではないので注意が必要じゃ。

月　子：だって、ブドウは毎年収穫されているんだから別に書かなくてもいいんじゃないの？
お父さんがよく飲んでる日本酒にはそのヴィ、ヴィンテージって書いてないよ！

八兵衛：そこが素人のアカサカさ....ちゃうわアサハカさや。
考えてみ、スイカは毎年同じ味か？暑〜い夏のスイカはものすごい甘いのに、涼しい夏のスイカはあんまり甘ないやろ。ワインを造るブドウも同じなんや。

シム博士：そういう事じゃ。
たとえば、涼しい年に収穫されたブドウからワインを造ると、酸が高くコクの少ないワインになる、逆に暑い年に収穫されたブドウから造ると、コクはあっても酸の少ないワインになる傾向があるのじゃ。

月　子：だったら、「オフ・ヴィンテージ」とか「グレート・ヴィンテージ」って言うのはどう言うことなの？

八兵衛：「オフ・ヴィンテージ」は日照が少ない、収穫前に雨などが降る、病気が蔓延する、などのアクシデントによってコクや酸のバランスのとれていない年のことで、「グレート・ヴィンテージ」は理想的な天候の元ブドウが収穫され、出来上がったワインの酸やコクのバランスがすごく良い年のことや。

月　子：そうしたら、同じ作り手のワインでも年によって味が違うって言うことなのね！

シム博士：そうじゃ、それからワインによっては、飲み頃になるまで数十年も掛かる物がある、その目安になるのもヴィンテージじゃ。
詳しいヴィンテージごとの評価が知りたければ1940年から1999年までの評価をまとめてあるので参考にするとよいじゃろ。
ヴィンテージのページはここじゃ　http://www.sim-net.co.jp/modules/pico2/

月　子：は〜い、ちゃんと勉強しておきま〜す。