この地図の黄色の部分がすなわちワイン用葡萄に最も適した温暖な地域を表しておる。
黒い点が主なワイン生産地なのじゃが、例外的に帯から外れておるにもかかわらず、素晴らしいワインを生産しているところもある、物事には必ず例外は付き物じゃからの。
世界の有名ワイン産地は、年間平均気温が10℃〜20℃の間でなおかつ、夏に十分な日照が保証されている地域に集中しておるんじゃ。
緯度では北緯30度〜50度、南緯30度〜40度黄色の帯がそうじゃ。
ただこの範囲の中にあるからと言って良いワインが出来るわけではないのじゃ。

月　子：すごく大変なんだ。

シム博士：そうじゃ、ワインへの路は険しいのじゃ。
良いワインを造る葡萄を育てるには十分な日照の他に、局部的な気象条件、例えば降水量は多すぎてもいけないし、枯れるほど日照り続きでもダメじゃ、その他に地形や土壌なども大切な要素になってくる。
全ての土地の条件が揃い、その土地にあった葡萄品種や栽培方法を行い初めて良いワイン、個性のあるワインが生まれるのじゃ。

月　子：ふ〜ん、どこでもおいしいワインが出来る訳じゃないのね。