月　子：ねえねえ、数年前に赤ワインブームってあったじゃない、そのブームのきっかけは何だったの？

八兵衛：それは赤ワインが体にええって言う話がきっかけやと思うで。

月　子：赤ワインが体にいいって最近分かった話なの？

八兵衛：そうやな〜、それこそブームの始まる少し前とちゃうか....

博　士：そうじゃな、もともとのきっかけは「フレンチパラドックス」の解明がきっかけじゃ。

月　子：「フレンチパラドックス」って？？？

博　士：欧米の国は日本とちごうて、肉や乳脂肪製品をよく食べるじゃろ、その食生活のせいで心臓病による死亡率が非常に高いんじゃ..がフランスだけは例外で心臓病による死亡率が非常に低いのじゃ、その原因が良くわからんで、専門家の中で「フレンチパラドックス」として注目されておったと言う訳じゃ。

月　子：そうしたら、その原因が赤ワインだったって言うわけ？

博　士：そう言う事じゃ。赤ワインに含まれる渋みのもと「タンニン」や色素の「アントシアニン」などのことを総称で「ポリフェノール」と言うんじゃが...

月　子：あ、ポリフェノールって聞いたことある！「あるある大辞典」で....

博　士：そうじゃ、そのポリフェノールに動脈硬化を予防する「抗酸化作用」があることを1993年アメリカ・カリフォルニアの研究者によって指摘されたのじゃ！

月　子：指摘されたって...本当に効果はあるの？

博　士：その翌年1994年には日本の国立健康・栄養研究所らが有効性を臨床的に実証したんじゃ！更にその後も、赤ワインの「脂肪吸収抑制作用」や「動脈壁平滑筋細胞の異常増殖を抑える作用」「心臓保護機能の増加作用」などが発見・証明されてるのじゃ！

月　子：へ〜赤ワインって健康にいいだけじゃなくってダイエットにも有効なのね！

八兵衛：ダイエットなんか誰がゆうた？

月　子：だって「脂肪吸収抑制作用」って食べても吸収されにくいんでしょ！

八兵衛：そうなんかな〜

博　士：健康にいいのは赤ワインだけではないぞ！
白ワインも「大腸菌」や「サルモネラ菌」に対する強い抗菌作用が認められておる、食欲がないときにも有効なのじゃ！

月　子：そうしたら、ワインをいっぱい飲めばどんどん健康になるって言うわけね！

博　士：こらこら、ワインは薬ではない、あくまでお酒じゃから飲み過ぎには注意せにゃいかんぞ！