デカンタージュの仕方を教えて下さい。 | |
月 子:八兵衛さん、八兵衛さんってば! 八兵衛:なんやねん、しつこいな〜 月 子:約束よ、前に教えてくれるって言ったじゃない! 八兵衛:そやから何をやねん、そんなこと言うたか? 月 子:あ"〜もう忘れてる... 八兵衛:あっ、そんなこと言うたな、教えたらん事無いけど、教えるにはまず教材が必要やな...どうしよかな、家には澱が出てるようなワインあらへんし.... 月 子:何で私がワインを買う羽目になったんだろ?何かだまされたような気が.... シム博士:月子ちゃんどうした、財布とにらめっことは 月 子:あっ博士、実は八兵衛さんが、かくかくしかじかで.... シム博士:それは怪しからん、わしが教えてやるから家に来なさい。 月 子:でも、八兵衛さんが.... 八兵衛:月ちゃんはよ帰ってけえへんかな、美味しいワイン持って! シム博士:デカントする場合に、まず大事なことはワインの中の澱が完全に沈殿しており、それを浮き上がらせないようにテーブルに運ぶことが重要なのじゃ。 まず、栓を開けるときのコツなのじゃが、澱の動きを見やすくするためにキャップシールはすべて取り除いておく事が大切じゃ。 月 子:博士、もうすぐコルクが抜けるんですけど、このままではワインがこぼれちゃいます。 シム博士:寝かせたままコルクを抜くときは、パニエの下に小皿やコルク栓を入れて口の部分が少し持ち上がるようにしたほうが良い。 月 子:博士、コルクが抜けました。 シム博士:それでは、デカント(デカンタージュ)の作業じゃ。まず利き手にワインを、逆の手でデカンタを持つ。そしてゆっくりとデカンタの内壁に添わせるようにしてワインを静かに注いでいくのじゃが、その時にワインの首の下の当たりに懐中電灯(ロウソク)を置きワインの首の部分を透して光が見えるようにしておくのじゃ。 月 子:どうして? シム博士:そうしておくことで、澱の動きがよく見えるようになる。 月 子:博士、半分以上デカンタの方に....澱の動きなんて分からないよ〜 シム博士:まだ大丈夫じゃ、ゆっくりと、ゆっくりと、ほれ、雲みたいにもやもやしたものが首の所に迫ってきたじゃろ。 月 子:あっ、来た来た.... シム博士:そこでストップじゃ!これで綺麗に上澄みだけがデカンタに移された訳じゃ。 八兵衛:月ちゃん、どこまでワイン買いにいったんやろ..... |
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