月 子:ねえ、八兵衛さん!
八兵衛:な、なんや突然大きな超えだして...
月 子:ごめんなさい、急に思い出して。
実はねこの間親戚の家に甥っ子が生まれてね、その子がちょうど二十歳になった誕生日に生まれた年のワインをプレゼントしようと思ってるんだけど...
八兵衛:あっそう、ほんなら二十歳になったときに買ったらええやん。
月 子:だって、古いワインってもの凄く高いでしょ、だから安い内に買って置いてその子の二十歳の誕生日まで保存しようかな〜なんて考えているの!
八兵衛:あほ、やめとけやめとけ、ワインを台無しにするだけやって、少々高かってもその時に買う方がええって。
博 士:それにはワシも同感じゃ!
月 子:え〜博士まで....
博 士:ワイン保存の条件を説明しよう、自分の家でこれらの環境が整えることが出来る場合は長期保存は可能となる。
『光は当てない』
ワインは紫外線により化学変化を起こしてしまうデリケートな飲み物じゃ、必要なとき以外は光が当たらないようにすることが必要じゃ。
『振動がない場所を選ぶ』
振動も化学変化をもたらす要因の一つじゃ!
我が国日本では地震が比較的多く発生する、また道路が網の目のように張り巡らされておるから、車による振動も避けがたい、これらの避けがたい物以外の振動を極力抑える必要がある。
例えば、家庭用冷蔵庫はコンプレッサーが動くたびに冷蔵庫自体が細かく振動してしまう。
近くを歩くたびに冷蔵庫が振動する、など。
『温度は10-15度の範囲』
長期熟成を目的とする場合は10度-15度が理想温度です。
低すぎると熟成が止まってしまい、高すぎると熟成ではなく化学変化が進んでしまいます。
『温度変化の無い場所』
理想は温度の変化が全くない場所じゃ、しかし世界中を探してもそのような場所はほとんど存在しない、深海か洞窟の奥深く位のモンじゃろ。
フランスの造り手のセラーやカーヴも例外ではなく、年間で5度前後の温度変化がある。
しかしワインは健康に熟成を続けておる、このことに裏付けされ緩やかな自然の温度変化は、ワインに悪い影響を与えない事が分かった。
但し、急激な温度変化はワインにとって致命傷とも言える劣化を引き起こす。
家庭用冷蔵庫の場合多くは設定温度から3度以上高くなるとサーモスタットが働く様になっておるこの温度の波がワインを劣化させてしまうのじゃ!
その他に『湿度は65%-75%』『匂いのある物との保存は禁』『ワインは横に寝かせて』
これらの条件がそろって初めて長期保存が可能となるのじゃ!
月 子:.....そんなの無理!
八兵衛:まあ、家庭用セラーを持ってると理想には近づくけど、完璧とはいけへんわな〜
月 子:そうか、やっぱり必要なときに完璧な状態のワインを買うのが良いって言う事ね!
博 士:月子ちゃん、そう心配するな家の地下セラーで必要なときまで預かってあげるから。
月 子:えっほんと!やった〜
そしたら博士、20年熟成できるワインを選んで!
八兵衛:月ちゃん、今年のワインはまだ収穫前や!
長期保存できるワインが出てくるのは2年か3年後やで。
月 子:あっそうか....博士その時はよろしくお願いしますね!
みなさんも、お近くのワインショップにお願いしてみてね、その前に仲良くなっておくことが大事だけど!
博 士:お、そうそう折角じゃから我が家のセラーをみなさんにご覧頂こう!
『シム博士のワインセラー』じゃ。。。
1870年のワインからそろっておるので一件の価値有りじゃ!
http://www.sim-net.co.jp/sim_cellar/index.html