月　子：八兵衛さん、家にある家庭用の冷蔵庫でワインの長期保存は無理？

八兵衛：無理やって言うてるやろ....

博　士：前に話した事の繰り返しになるが、家の冷蔵庫の場合一日に何度と無く開け閉めを行うじゃろ、その都度庫内温度が急激に変化しワインを劣化へと進ませるのじゃ！

月　子：それじゃ、開け閉めを最低にするって言うのはどう！

八兵衛：冷蔵庫にはワインの他にお肉やチーズを入れてるやろ、ワインは匂いに敏感で、すぐに香りが変化してしまうからあかん！

月　子：そうしたら、ワインだけしか入れないで、開け閉めをしなかったら大丈夫？

博　士：冷蔵庫は非常に乾燥しやすく、コルクが収縮し空気が中に入ってしまう恐れがある。
それに、家庭用冷蔵庫のサーモスタットは3度-5度の温度変化を繰り返す様になっておるから、ワインにとっては非常に厳しい環境じゃな。

月　子：そうしたら、家庭用冷蔵庫では無理なのね.....

博　士：ある程度の割り切りは必要じゃが、1年や2年の保存は可能な場合がある。
ここから先は個人の責任で行っていただきたいのじゃが....

1.ワイン専用の冷蔵庫が確保できる
2.温度設定が13度前後に設定できる冷蔵庫である

以上の2点が最低条件じゃが、温度設定は強・中・弱しか設定できない物が大半じゃから、弱に設定し温度計で朝昼晩の3回計ってみると良いじゃろ！

後は乾燥を防ぐために大きめのタッパに水を張り、中にスポンジを浮かべればある程度乾燥を防ぐことが出来る。

これで簡易ワインセラーの完成じゃが、サーモによる温度変化は防ぎようがない....が夏を越すことだけを考えればまず問題はないじゃろ。この場合も長期保存は考えず2年以内に飲んでしまうことをおすすめする。

月　子：じゃ、やっぱり20年は無理ね！