月 子:ねぇ、八兵衛さん。
昨日お酒屋さんでワインのボトルの形で産地が分かるって聞いたんだけど本当なの?
八兵衛:全部って言うわけやないけど、分かるのもあるで!
月 子:そうなんだ、教えて!
八兵衛:そやな、口で説明するのは難しいけど簡単に言うたらこうや、
まず「ボルドー型」
この瓶は一番目にする機会が多いから分かると思うけど、よく映画の一シーンで海岸に流れ着くタイプや!
月 子:全っ然分からない。。。
八兵衛:ん〜、、、
国産ワインに最も多く使われているタイプやから、みんな一度は目にしてると思うんやけど...
すっとしていて、肩が張ってるタイプ、分かった。
月 子:分かったような、分からないような...
八兵衛:そんなん言うてたら教えへんで!
月 子:分かった!分かりました!!
八兵衛:そうやろ、分かったやろ。(俺って教え方うまいんかな!)
次は「ブルゴーニュ型」
このタイプは「ボルドー型」の肩をなだらかにした瓶の形をしているんや。
それから「シャンパン型」
これは、ブルゴーニュ型の底、つまり澱が貯まる部分、ん〜...上げ底みたいにへこんでいるところ、が余計にへこんでるんや。
それで、ドイツの「フルート型」
これは、少し細身で背が高くスラッとした瓶型やねん、
このフルート型の色が緑色のやつは、モーゼル地方のボトルで、茶色のやつがライン地方のボトルや。
それから....あれ?月ちゃん!...
どこに行ってしもたんや...
人が一生懸命説明してるのに....
月 子:へ〜そうなんだ。
シム博士:月子ちゃん、分かったかのホッホッホッ
八兵衛:月ちゃんに博士、なんや楽しそうに。
月ちゃん急におらへん様になったと思たら、博士の所に行ってたんか。
月 子:ごめんなさい、出るときに声を掛けたんだけど聞こえないみたいだったから...
八兵衛:そしたら、続きの話を...
月 子:博士に教えてもらっちゃった!
八兵衛:ど、どう言う事やねん...
シム博士:八兵衛が無理に話を進めるから分からなくなった、と言うて家に来たのじゃ。
じゃから、実際に瓶を見せて説明しておいたぞ。
八兵衛:あっそ、そやわな実際に見るのが一番やもんな!
そやわな、月ちゃんは俺より博士の方がええんやな、あほくさ...
月 子:ご、ごめんなさい。
シム博士:まあまあ、八兵衛、言葉だけで説明するのには少し無理がある質問じゃ。
がんばったのは分かるが実際に画像を見てもらうのが良いじゃろう!
家から瓶を持ってきておるから、これで説明してくれるかの!
八兵衛:実物があったら話は早い、でも月ちゃんはもう教えてもろたんやろ!
月 子:私は教えてもらったけれど、みなさんにはまだお伝えできてないから...
八兵衛:あっそうか!
そしたら僭越ながら私八兵衛がみなさまにお伝えさせていただきやす!
●ボルドー型
フランスのボルドー地方を中心に、イタリアやスペイン、日本など世界中で使われているいわばスタンダードタイプ
|
●ブルゴーニュ型
フランスのブルゴーニュ地方の他、コート・デュ・ローヌ地方やロワール地方もこのタイプを使っています。その他ニューワールドでピノ・ノワールやシャルドネを使ったワインによく見られます。
|
|
|
●シャンパン型
フランスのシャンパーニュ地方はもちろん、世界中のスパークリングワインのほとんどがこのタイプを使っています。
|
●キャンティー型
イタリア・トスカーナ地方キャンティー地区特有の形ですが、現在では瓶をくるむツトを織る職人が少なくなり徐々に姿を消していっています。
|
|
|
●ドイツ・モーゼル型ライン型
ドイツワインの大部分がこの形、特に緑色の瓶はモーゼル地方、茶色の瓶はライン地方のワインを示しています。(現在では様々な色が使われている)また最近ではボトルを長くした昔のデザインのボトルも増えています。
|
|
|
●ボックスボイテル型
このボトルは、昔使われていた動物の革袋の名残を残した形で、
ドイツのフランケン地方やポルトガルなどで使われています。
|
|
|